データ入稿・PDF入稿について
神戸の印刷会社『旭成社』では、従来でのメディア入稿によるデータ入稿はもちろん、PDFを利用したネットでの入稿も承っております。以下では、データ入稿の方法や、データ作成に関する注意事項についてご案内しております。
PDF入稿では、これまでの郵送によるメディア入稿に比べ、入稿の迅速化・低コスト化が可能になり、納品までの流れがよりスムーズに変わります。PDFによる入稿についても詳しくご紹介しておりますので、こちらも合わせてご確認ください。
データ入稿の方法
データ入稿を希望される場合は、お客様のデータ容量に合わせて、以下の入稿方法からお選びください。
メールにファイル添付して送信(~10MB)
ご注文後、入稿データをメールに添付いただき、送信してください。
ただし、データ容量が10MB以上になりますと受信できませんので、複数回に分けるなどされるか、その他の入稿方法をご利用ください。
宅ふぁいる便で送る(~50MB)
宅ふぁいる便とは、大阪ガス株式会社様より無償提供されているデータ転送サービスです。ご契約のプロバイダにかかわらず50MBまでのデータを送ることができます。なお、50MBを越えるデータは、郵送いただくか分割してお送りください。また、データを送っていただく際は必ず圧縮してからお送りいただくようお願いします。
データ便などの大容量データ転送サービスを利用する(~100MB)
データ便とはデータ復旧センターが運営しているデータ転送サービスで、会員登録なしでも100MBまで転送できます。会員登録すると300MBまで転送可能です。許容量を越えるデータは、郵送いただくか分割してお送りください。また、データを送っていただく際は必ず圧縮してからお送りいただくようお願いします。
メディア入稿―郵送・宅配便で送る(無制限)
CDやMO、DVDなど各種メディアにデータを保存され、以下の送付先まで郵送もしくは宅配便にてお送りください。
住所 | 〒651-0094 神戸市中央区琴ノ緒町1丁目5番9号 株式会社旭成社 企画制作室 |
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宛先 | DTP 担当 宛 |
Tel | 078-222-5800 |
データ入稿を予定する場合の伝達事項
データ入稿を希望される際は、ご注文時に以下の事項について、当社までお知らせください。
お客様が使用するパソコン | Windows □8 □7 □vista □XP □その他 Mac □OSX □OS9 □OS8 |
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お客様が使用するプリンタ | □非PostScriptプリンタ □PostScriptプリンタ (メーカー/型番: ) |
お客様が使用するフォント | □TrueTypeフォント □PostScripフォント (主要フォント名: ) |
お客様のアプリケーション | 文字原稿の作成( ver. ) 写真や図の編集( ver. ) レイアウトの作成( ver. ) |
入稿用のメディア | □CD-R/RW □DVD-R/RW □その他( ) □USBメモリ □FD □ネット |
画像のファイル形式 | □TIFF □JPEG □Photoshop形式 □EPS □WMF □Illustrator形式 □その他( ) |
画像のカラーモード | □RGB □CMYK □グレースケール □モノクロ |
デジタルカメラの写真 | □なし □あり 点 |
原稿の入稿状態 | 文字原稿 □全てデータ □アナログ原稿あり 図版原稿 □全てデータ □アナログ原稿あり (要スキャン 点) (要トレス図 点) |
本文レイアウト | □なし(委託) □指定あり □サンプルあり □完全データ入稿 (アプリケーション: ) |
装丁レイアウト | □なし(委託) □指定あり □サンプルあり □完全データ入稿 (アプリケーション: ) |
Illustratorデータの注意事項
Adobe Illustratorは、デザインや印刷の世界では定番中の定番といってもよいほど愛用されているアプリケーションです。しかし、慎重にオペレーションをしなければ、出力トラブルを起こしやすいアプリケーションでもありますので、レイアウトおよび入稿の際には、以下の点に注意してデータを作成ください。
データ作成時の注意事項
- カラーモード
- 新規ファイルを作成する際は、印刷時のことを考え、カラーモードはCMYKカラーに設定してください。
- トンボの作成
- Illustratorのレイアウトや部品扱いの図版データには、必ずトンボを付けてください。断ち切りにする写真は、塗り足し分の3mmを見込んで、サイズを決め、トンボの外側の線に合わせて配置しておきます。
- フォント
- 文字組みに「詰め」の機能が使われている場合、バージョンが異なるIllustratorで開くときには文字組みが崩れることがあります。日本語の文字(TrueTypeフォント)は入稿時にアウトライン化しておきますが、修正の可能性がある場合は、アウトライン化していない元データも添付してください。
- 線幅
- 線は、モニタ上では見えていても出力をすると再現されないことがあります。一番細い線でも、線幅は0.25ポイント程度を目安としてください。
- 画像やレイアウト部分の貼り込み
- Illustratorで画像を貼り込む場合、「配置」(リンク)と「埋め込み」の区別があります。一般的には、配置が推奨されますが、必ず元データを同じフォルダに入れておかなければなりません。貼り込む画像のファイル形式は、TIFFまたはEPS形式が適しています。また配置される画像のカラーモードをカラー印刷なら「CMYK」、モノクロ印刷なら「グレースケール」に変換できているかご確認ください。
データ作成後の注意事項
- 不要なポイント(孤立点)の削除
- テキストツールのクリックや描画ツールによって作られた不要なパスポイントは「孤立点」と呼ばれ、トラブルの原因となります。入稿前に必ず削除しておいてください。
- オーバープリントの設定
- 色が異なったオブジェクトが重なる部分は、通常はオーバープリント設定をせず初期設定のノックアウト(前面にあるオブジェクトしか出力されない状態)のままとします。しかし、「スミ乗せ」にする文字については、属性パレットで「塗りにオーバープリント」にチェックを入れ、オーバープリントに設定してください。
- 透明設定
- Illustrator9.0以降に追加された透明機能やアピアランス機能が設定されたオブジェクトは、出力エラーになる場合があります。処理は印刷会社に任せるか、回避方法をお問い合わせください(Illustrator10以降では、「分割・統合レビュー」パレットで透明機能の利用個所を検出できます)。
- 不要なスウォッチなどの削除
- 入稿用データでは、未使用のスウォッチ、ブラシ、スタイル(グラフィックスタイル)などを削除してください。スウォッチの削除は、スウォッチパレットメニューで「未使用項目を選択」を選択し、四角で囲まれた未使用の項目をパレット内のゴミ箱アイコンにドラッグします。
- 配置画像のリンクの確認
- リンクパレットでリンクが切れていないことを確認してください。?マークのアイコンが表示される画像はリンク切れ(オリジナル画像が見つからない)です。また、オリジナルが変更されている画像には三角形マークに!マークのアイコンが表示されます。
PDF入稿について
PDFとは、Adobe Systems社によって開発された、電子文書のためのフォーマットです。レイアウトソフトなどで作成した文書を電子的に配布することができ、相手のコンピュータの機種や環境によらず、オリジナルイメージを正確に再生することができます。また、文字情報だけでなく、フォントや文字の大きさ、字飾り、埋め込まれた画像、レイアウトなどの情報も保存できます。
PDFファイルを閲覧するにはソフトウェア「Adobe Acrobat Reader」が必要です。
インストールされていない場合は、以下より無料でダウンロードすることができます。
PDF入稿の特徴
PDF入稿には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
異なる環境でも問題なく再現
PDFにすれば、その時点でソフトウエアとは切り離された別の形式になるため、どんな環境でも従来のメディア入稿と比べて、体裁を保って再現することが可能です。OSやソフト、バージョンなどの違いから見られた「データが開かない!」といったトラブルも減少します。
時間とコストを削減する校正工程
PDFなら、どんなコンピュータ環境でも体裁が崩れにくいため、基本的に最終出力カンプの送付が不要です。また、データサイズをコンパクトに圧縮することができるため、FTPやメールにて入稿できます。もう時間やお金のかかる宅配便は必要ありません。
ただし、出校もデジタルですので、オフセット校正刷りのように完全に同じ用紙では出校されず、「本紙でなければ、色が分からず出校できない」という方には不向きというデメリットもあります。
1つのファイルに情報を集約
複数の部品で作られたデータは、画像の添付忘れ、リンク切れ、フォントエラーなどの問題が発生しますが、PDFなら全ての編集データを1ファイルに集約するので、こうした問題が起きません。
ただし、出力側で修正することができないため、データの内容にはきちんと責任を持っていただく必要があります。
PDF入稿の流れ
これまでのメディア入稿では
「確認→カンプ確認→コピー→宅配便→到着」という流れで、紙代もしくはCDなどのメディア代、宅配料金などの諸費用、さらには日数も1~3日かかっていました。
PDF入稿では
お客様のPDFに変換して出力イメージを確認し、インターネットFTPおよびメール入稿していただき、お電話を1本いただくだけで完了。当社にて、早速、印刷工程へと移ることが可能です。
データの送信方法
データ容量が少ない場合はメールで大丈夫です。
データ容量が多い場合は各種ファイル転送サイト等をご利用いただきダウンロードサイトをメールでお知らせいただく流れとなります。
※ファイルの保管期間には限りがあります。休日前(金曜日)の送信は保管期間の設定のご確認をお願いします。